迷走していた、プロ野球のドラフト希望枠ですが、やっと今年から廃止することになったらしいです。
一連の報道を読むと感じられますが、コミッショナーの存在価値のなさと、ジャイアンツのエゴイズムです。
ジャイアンツのオーナーは、
「廃止はFA権取得期間の短縮と一緒に行うべきだ。制度全体の設計を後回しにして、希望入団枠だけ廃止するのは良くない」と主張していたそうです。
ファンの気持ちを無視して、ストライキまでいったことをすっかり忘れていて、またもファンの気持ちを無視して、自分のところのことしか考えていないということを正論で塗り固めて発言しています。
さすがに、それからの世論とアマチュア野球界からの反発で、こういう先延ばしができないことに気づき、コミッショナー代行の決定とかいう言い訳(日本のコミッショナーに権限なんてありません。これは、ストライキが起こったときに、時のコミッショナーがしゃべっています)、でジャイアンツの面目を保ったという終わり方で、単なる茶番劇でしかありません。
自分が悪かったら、素直に認めればいいんですけどね。ファンは、バカではありませんよ。
素直に認めれば、逆に偉い!と思います。
以下、毎日新聞の記事の一部です。
プロ野球:ドラフト希望枠廃止 土壇場、トップ仲裁 FA短縮など議論へ
今秋からの「希望入団枠」廃止が28日、ようやく決まった。西武の裏金問題発覚以来、迷走してきたドラフト制度の改革論議。21日の代表者会議では7時間半の議論を尽くしながら、今秋からの廃止を打ち出せなかったプロ野球界も、アマチュア球界やプロ野球選手会、ファンの反発や批判の声の大きさに屈し、ついに結論を出した。今後はフリーエージェント(FA)制改革と一体化した、新制度の検討に議論は移る。
(参考ページ)
プロ野球の希望枠ってなんだ?職業選択の自由か希望してもらうための裏金か?
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