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早稲田ラグビーの復活

去年の年末から今年の始めにあったラグビー大学選手権は、3年ぶりに関東学院大学が優勝した。
下馬評では、早稲田が優勢だった。
ところが、トーナメントの面白いところか、劣勢だった関東学院が勝って優勝してしまう。
大学3連覇は、平尾とか大八木がいた同志社大学以来、なかなかできない。

大学スポーツで、観客動員力とか視聴率とかでの2強はラグビーと駅伝である。ラグビーは、影が薄くなりかけているが、それにしても、まだ2強の一角を占めているとは思う。

そのラグビー。
 

 
現代の2強は早稲田と関東学院である。

そのうちの一つ早稲田大学を復活させたのは清宮克幸である。清宮監督5年間のうち前半の2年間をつづった本が、この
清宮革命・早稲田ラグビー再生
である。

僕は、すっかり忘れていたんだけど、2003年1月11日早稲田大学はラグビー日本一となるが、それは13年ぶりだと言う。

ここ、6年間、ラグビーの対抗戦では優勝して、大学選手権でも3回優勝しているので、それ以前12年も優勝していないとは思っていなかった。

その13年ぶりという優勝のときの主将が、清宮であり、その最後の優勝を知る人が監督になり早稲田ラグビーを再生していくのであるが、思い切ってすることを転換し、その中でも、いいところは残していくと言うことをやっていく。

変革のためには、情緒的なところはできるだけ省き、科学的に裏づけされたことをやることにより、客観的に正しいことと気づかせる。また、どんなに理論がしっかりしていても、勝たなければ、誰もついてこないことを考え、それを実践していく。

最近、清宮さんの書いた本がビジネス書みたいになっているが、確かに、このやってきたこととか考えを読むと、どうしようもなくなった会社の再生と言うことにも役立つ。

しっかりしてぶれないリーダーと、それを取り巻く優秀なスタッフ。それから、リーダーを信じて動く熱いキャプテンというのが混ざり合って、再生していくものだと思う。

清宮の後をついで監督になった、中竹竜二は大変だと思う。

今年の大学選手権決勝で、はじめた中竹監督の顔を見たが、どうしても清宮前監督と比較してしまう、と言うより、確かそのときもテレビで清宮さんも写っていたと思うが・・・中竹さんも線が細そうに見えて、結構な面構えだったので、今年巻き返しをしてくると思う。

〔関連ページ〕
ラグビー日本選手権
正月のスポーツを見るたびに思うこと


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