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グランプリ・ファイナル。ジャンプ失敗の時に拍手があった浅田真央。それでも優勝。

フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル。今日はそのフリー。この戦いはグランプリシリーズでの上位6選手だけの戦いである。

今年の舞台は韓国。


女子は、前から浅田真央キム・ヨナの2強による戦いだと言われていた。その通り昨日のショートプログラムでは、他の選手とは別次元の戦いとしていたこの二人。少しの差で一位と二位になっていた。


そして、今日は決勝戦であるフリー演技。4人が終わった後に浅田真央トリプルアクセルを2回跳ぶという挑戦をする。国際大会で女子がトリプルアクセルを二回跳んだと言うのは未だかつてない。今年のNHK杯では浅田真央はそれに挑戦したが惜しくも二回目が認定されず、幻の二回跳びに終わっていた。
 

その難しいものをこのファイナルに入れてきただけでも凄いが、それを見事に成功させる。この人のジャンプは全く別次元である。高いし綺麗だし見ていても失敗するという気持ちにならない。ジャンプもうまいがステップも超一流と言われている選手だから、ここまで来たら大丈夫だと思った後半、それはいきなり訪れる。

3回転ジャンプの失敗である。転んでしまった。そこで観客から拍手が起こった。僕は、そんなに多くのフィギュアスケートの試合を見ているわけではないが、選手の失敗に対して拍手があったのは初めてだった。

フィギュアスケートとか体操とかは、やっている人にとっては、その一瞬一瞬の気持ちってとても重要だと思う。成功していればもっともっととなるし、失敗したら怖くなったり次に気持ちが向かわなくなったりするのではないかと思う。そんなメンタル的にはとても難しいスポーツの途中、失敗したときに拍手があるというのは、とても辛いのではないかと思う。


この中、浅田真央は最後まで演技をやり遂げる。

凄い選手だなあと、心から思った瞬間であった。


浅田真央の後に演技をするのは、ショートプログラム1位のキム・ヨナ。場所が韓国だけあって大声援である。彼女もうまいなあと思う。ただ、ジャンプの質としては高さとかから見たら浅田真央の方が一段上だと思う。残念ながらジャンプで二回失敗して二位に終わる。


浅田真央って言う人は、キム・ヨナもそうだけど18歳である。彼女たちの戦いを見ていると勇気をもらえる。

自分にとって今年のグランプリ(GP)ファイナルはいろいろな意味でとても良かった大会であった。


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フィギュアスケートの大会の格付け