新日本プロレスの試合は、長くても15分ぐらいの試合が多いのですが、このIWGPヘビー級選手権中邑真輔VS棚橋弘至の試合は22分という長丁場でした。
たたき合いから始まったこの試合。
両者の戦いの場所は膝と肘です。
中邑はずっと膝を負傷していて、そのくせに必殺技がボバイエという膝蹴りというアンタッチャブル加減です。
この二人。
世の中に最初に認められたのは、中邑です。確か若干22歳の頃、異種格闘技に出て見事勝ちます。
そして、史上最年少でIWGPの王者になります。
新日本に圧倒的なスターがいなかった時代でしたから、このまま中邑時代が来るかと思っていました。
ところが、そんなに簡単なものではなかったですね。
永田裕次とかの一世代上の逆襲があり、いつの間にか中邑は過去の人になっていったのですね。
その間に新日本の主役に踊り立てのは、棚橋でした。
彼の試合をここ最近よく見ることが多かったのですが、一言で言えば天才ですね。
体の強さも相当ですが、ルックスですね、彼の長所は。
そして、身体能力の高さです。何を起こすのか分からないわくわく感があります。
その上、自分の置かれた立場を分かっていてそこでパフォーマンスをします。本当のプロです。
この中邑真輔と棚橋弘至がぶつかった今回のIWGPヘビー級でした。
もう、紙一重という言葉がぴったりではなかったでしょうか。
試合の最後中邑が言う、「もう暫定王者と言わせない」という言葉が印象的でした。
「過去を超えていくのもプロレスだろう」と言う言葉も好きです。
いい試合でした。
2009.11.08 新日本プロレス 中邑真輔 vs 棚橋弘至 (IWGP)-1
2009.11.08 新日本プロレス 中邑真輔 vs 棚橋弘至 (IWGP)-2
2009.11.08 新日本摔角 中邑真輔 vs 棚橋弘至 (IWGP)-3