ユニクロが好調です。そんなことはどこでも書かれているので、今さら書くまでもないことですが・・・・
ユニクロが儲かっているのは、外国の時間給が安いところで生地を作り商品まで作り、それを輸入し、圧倒的な価格差を持ち、しかも商品としても”安かろう、悪かろう”というものではなく、ちゃんとしたものを供給しているからだと思います。
もう相当に昔、メイド・イン・ジャパンの商品は、安い価格でちゃんとしていてアメリカの市場を席巻しました。
このことが単に日本で起きているだけなのです。
日本の中で普通の商品を作っていても、人件費とか土地の値段とかが高すぎますから、例えば中国製には歯が立ちません。
と言われてきたので、付加価値が高いものを作りました。
いや、作っていた気がしていたのです。
その象徴的な商品。
薄型デジタルテレビ。
液晶テレビと言った方がいいでしょうか。
シャープの亀山モデルが有名で、ああいう付加価値の高い商品作れば、ちゃんとやっていけるんだと言われていました。
ところが、もう昨年から価格破壊が始まりました、液晶テレビも。亀山モデルは亀山を捨て海外で作るそうです、と言うニュースを見た記憶があります。
このユニクロの勝ち方と言い、液晶テレビの負け方と言い、さらには一昨年ぐらいからの派遣社員の事とか・・・・
カーシェアリングとかワーキングシェアリングとかいろいろなシェアリングが流行りましたが、いっそのこと全国民の収入を3割引ぐらいにして、人件費を抑えるとかしたら、もっと何かできないものかと思ったのです。
パート社員とか派遣社員とか契約社員とか。こういう社員の形態は良い言い方をすれば多様な雇用形態と言いますが、その意味は単に正社員を守ることでしかありません。
正社員の給与体系を守るために安い賃金で働く人たちを作っているのです。
雇用の流動化とかいろいろと言い方を変えますが、所詮はそんなことです。
日本の一部の企業の一部の社員を守るために海外に工場を造っていくなら、日本国内で何かできないのでしょうか。
賃金闘争とかで頑張って日本の労働者の賃金をやっとここまで上げてきたんだから、それを守るしかないのでしょうか。
何か、抜本的に変えられることってないのでしょうか。
日本には日本のやり方があるような気がします。