西郷隆盛といえば、明治維新の立役者の一人。
そして、西南戦争では、明治政府から見たら敵の大将。
上野公園にある西郷隆盛像の人形がある。
その人形
「西郷隆盛っているじゃない」
「うん、いるねえ」
「その西郷隆盛像がうちにあったんだよ」
「ほう、ほう」
「だから、なぜか分からないけど、西郷さんの銅像の小さいのがうちにあったわけ」
「まあ、そりゃあ、そういうのを家に持っているのもいるだろうね」
「で、その西郷さん、ちょっといらなくなったんだよね」
「そうか、いらなくなったのか」
「いらないくなったので、捨てたんだよ」
「家のゴミかなんかで？」
「もう、随分前で憶えてないけど、多分そう」
「ゴミなら、収集車が取りに来くるね」
「そう」
「それで」
「捨てたと思った、西郷さんが次の日に家にいたんだよ」
「いたのか？」
「そう、いたんだよ」
「西郷さんって凄いんだなあ」
「いや、話はそれで終わるんじゃなくてね」
「なに？他にも蘇った人形とかあるの？」
「いや、他ではなくてさ」
「なくて・・・」
「この話し、友達に話したんだよ」
「？」
「そしたら、その友達んちにも西郷さんがいて、捨てたら次の日に家に戻ってたんだって」
「す、すごいな、西郷さんて」
「すごいよ」
「捨てても、もどってくるんだ？」
「そう、もどってくるんだよ」
「で、今、家にいるの？その西郷さん？」
「最近、見ないんだよね・・・」
「・・・」
