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僕の地震体験

昨日は、有明の東京ビッグサイトであったICカードワールドに行っていたため、そこで地震にあった。

座って話を聞いていたときに、その地震が起こった。最初はそのまま座っていても大丈夫だと思ったが、揺れはどんどん大きくなり、危険を感じたので立ち上がった。

立っているのがきついぐらいの揺れだった。

そこにとどまるのは危険だと思い、揺れがおさまったのを確認してすぐ外に出ていった。外に出ると、空の一部が黒いのでよく見ると火事の黒煙だった。

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国際展示場駅に着くと、多くの人がいた。
これは、電車が止まっているのではないかと思っていたら、止まっていた。

復旧がどうか分からなかったので、ここにいるのも良くないと思い、会社まで歩いて帰ることにした。

途中タクシーがあったら乗ろうと思ったが、空車のタクシーは全く走ってなかった。
道路も混み始めたため、空車のタクシーがあったとしても乗る気はなくなった。

液状化現象で道路が隆起し水が漏れていた。

豊洲の長い橋を渡る時は、ちょっと怖かった。
ここで、地震が来たら嫌だなあと思いながら、できる限り早足で歩く。

そのうち、空が暗くなり始め雨が少し降りめた。
傘を持っていなかったので、最初のコンビニで傘を買った。
雨に濡れるとまずいので、本降りになる前の購入だった。僕らと同じような感覚を持っている人もいて、傘が何本も売れていた。

銀座に入ると、それまでの一方通行だった人の流れが変わる。それに伴い、歩くスピードが遅くなる。

銀座を抜け、有楽町まで出る。
そこからお堀端を歩いて行くが、こんなに東京には人がいるんだなあと改めて思い知らされる。

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すれ違う人がとても多くて、歩くスピードはますます落ちていく。

何とか3時間半ほどかけて会社に到着する。
会社に帰って歩いた距離を調べたら、約10キロだった。
10キロを3時間半程は時間がかかりすぎだが、人が多いのと信号の多さのためだったと思う。

会社のエレベーターは止まっていたので階段を上がる。
3時間半歩いたあとの階段はきつかった。

会社の中は、結構悲惨な状況だった。

JRが止まっていたため、家に帰ることを諦め、会社に泊まることにする。

泊まると言っても、寝る施設などないので、椅子を並べてそこに寝ることになる。
全く眠れない。
寝てる間も余震があり、目が覚める。

朝になり、電車の運行状況を見て帰ることにした。

とても晴れた日だった。

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神田までは中央線で行けた。

ところが、そこからJRが動いていない。動くという報道があったので会社を出たがダメだった。地下鉄が大丈夫かと思い乗り換えることにし。

地下鉄の駅に入ったが、人でいっぱいだった。

せっかく来た電車も止まったため、歩いて上野までいくことにした。

途中で喫茶店でも寄ろうと思ったが、どこも空いていない。
秋葉原のマクドナルドが閉まっているのを見たときは、何故かもうどこも開いていないのだろうなあと思った。

やっと上野に着く。

上野駅は、駅の外まで多くの人がいるのが分かり、これはどうしたたいいものかと思う。

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偶然、知り合いに会い話していくと、これは隣の駅まで行って電車で上野に入るのがいいという結論に達した。

そこで御徒町まで戻ることに。

御徒町は改札では混んでいなかったので、ホームに入る。

ちょっと並んでいる。

山手線は動いていないようだったので、京浜東北線に乗ることに。

待つと電車が来る。

ところが、超満員で乗ることができず。

山手線が動き出したので、山手線に変えて乗ることができた。

上野で降りる。

上野の駅の中は、信じられないような人の列。

何の列か分からなかったが、説明する人がいて聞いてみると、高崎線常磐線のホームに入る列とのこと。

何時間かかるか見当もつかないので、京浜東北に変えて行きつけるところまで行ってしまおうと。

そこでも人が多いが、まだなんとかなりそうだった。

なりそうだったけど、一本目乗れず二本目で何とか最後の一人で入り込めた。

電車はすし詰め状態。

それから一駅ごとに、降りる少ない人と乗りたい多くの人。
僕は、ドア近くにいたので、駅に着くたびに振り返り、降りる人がいないかを確認した。
いくつめかの駅で、降りる人がいたので、先に降りる。

降りたので、乗り込もうと思ったら、全く乗り込めない。

自分としては、降りる人がいでそのために降りたのだから優先的に乗るのが当然だと思っていたら、そんなことはできず。

ここ、中途半端な駅なので、一旦降りてしまうと、もう乗れないのかもと思っていたが、それから二つ目の電車で何とか乗ることができた。

電車は、間引かれていたこともあり、本数自体少ない。
ギュウギュウ詰めのため気分が悪くなる人も多いみたいで、何度か長い時間止まる。

大きな駅では、それこそ多くの人が乗りこんでくるので、その度に大変な状況になる。

それでも、大きな混乱なく家に帰ることができた。

暴動が起こってもおかしくないような状況だったが、声を掛ける人も多くて、何とかなっていた。


それにしても、地震の時の交通手段は大変だと改めて思う。

駅で電車を待っていたりすると、歩いて行くのが一番確実ということが分かる。

そういう事で、自宅までマップとか買っておくのが必須だと思うし、スニーカーは会社において置かなければと思った。