広島選挙区で、現在の議員が無効になるという画期的な判決が出されました。
選挙が違法状態であることは、これまでも何度も判決が出されています。ただ、違法状態というだけで、現在の議員の地位まで言及するものではありませんでした。
だからなのかどうか分かりませんが、一票の格差に対して、抜本的な改革は行われませんでした。
抜本的な改革とは、簡単に言うと区割りの変更になります。
議員一人当たり有権者数が少ない選挙区は、近くの選挙区と合体され、それまでは2人いた議員が一人になるような感じです。
これ、おそらく、今いる議員は多くの人が反対するものと思われます。
成立する=自分の地位が脅かされる
わけですから。
我々は、税金を払っており有権者なわけであり、一人一票という平等さを憲法により与えられています。ところが、平等なはずの一票が、選挙区によって相違するということは、まあ、憲法違反といえるわけであり、そういう状況を長い間放っておくということは、政治家の怠慢です。
僕は、何も、衆議院も参議院もおんなじ考えで作る必要はないと考えています。
一票の格差がなく、民主主義がより多く反映するものを衆議院として、各都道府県一人の定員である参議院がある、とかであってもいいのではないかと思っています。
参議院をこうすると地方の考えをないがしろにしなくなると思うからです。
おんなじような考えでおんなじような定員にしていくため、参議院はミニ衆議院となり、また、変に力強かったりするため、ねじれ国会が問題になったりします。似ている考えで定員が定められているため、参議院なんていらない論議にも発展します。
二院制は二院制で良いところも多くあると思うので、その存在意義をもっと考えたらと思います。
何はともあれ、今回の広島選挙区の判決は画期的かと思います。