指原莉乃の第一位で幕を閉じた今年のAKB48選抜総選挙。
この結果をどう捉えたらいいのか考えてきたけど明確な回答が得られない。
二位の大島優子が言ってた、涙も出ないというコメントがこの時の空気をうまく代弁していて、それは、これまで四回あった総選挙とあまりにも結果から感じた空気が違っていた。
ほとんど過呼吸みたいになっていたぐらい精神的に大変だった総選挙。
今年は違うのではないかということは、途中から既にその兆候は見られていて、あの横山由依が冷静で笑顔のコメントだったことも兆候だし、小嶋陽菜のちょっととぼけた微笑ましいコメントもそうだった。
四位の篠田麻里子が卒業を発表したことで、それからの順位がしぼんだこともあったような気がする。
大島優子のコミックグループという発言は、しかし、指原莉乃に重い十字架を背負わせたかもしれない。
得票数15万票超え!
すごいことになってしまった。
今までの総選挙のイメージを激しく壊した今回の結果。
それが、どのような意味を持つのかは僕にはよく分からない。
よく分からないが、簡単に言ってしまうと、中央集権の崩壊と大衆化なのかと思う。
中央集権の崩壊は、つまり地方分権を意味するもので、選抜メンバーに六人(宮澤佐江を入れると七人)もの支店メンバーが入った。
選抜入りするのはもうAKB48にいることがメリットではなくなり、地方で頑張ることの方が認められるという構図になってしまっている。
そうは言っても今までは上位はやはり本店が強かったわけだけど、神7にW松井が入ったことでそれをほぼ覆したが、サッシーのトップは、それを確実に印象付けた。
大衆化とは、アイドルの本道とは言いづらく、また、グループの中ではバラエティ班であるサッシーが、トップになったことが全てである。
この、地方分権の崩壊と大衆化が分からないのが、それを本当にAKBのファンが望んているかどうかだ。
今年一年の一過性で終わるのか、アイドルというものが根底から変わって行ってるのか、それは、来年の選抜総選挙見るまでは分からない気がする。
それぐらい今年の結果は衝撃的だった。
これだから、AKB48は面白いんだけど。