告白を見たのはDVDだった。
松たか子が主役の映画だった。
場面は、中学校の終業式の日で始まる。
そこで、松たか子扮する女教師は、自分の子どもが殺されたこと。そして、その犯人はこの教室にいることを話す。
そして、その犯人をAとBといい、二人が誰であるかを分かるように話す。
殺人を犯しても、刑法では裁かれない若い犯人に対し、女教師は自分なりの結論を出していく。
僕は、この告白という映画は、どんな映画かを全く先入観なく見てしまったため、松たか子のシーンが終わると、それが映画の終りかと思った。これは、何話かが入ったオムニバス映画かと思ってしまった。
ところが、それが違うことにまもなく気がつく。
そして、ずんずんと映画の中に引き込まれる。
告白というタイトルの意味が途中でやっとわかってくる。
これは、登場人物何人かによる同じ事件に対する告白だった。
最近、僕は小説を読まなくなっていた。
本当に久しぶりに読んだ小説が、この告白だった。
読んでいくと、映画版告白は、原作をよく捉えて作っていたんだなあと感動してしまった。感動するというのは、この小説に書かれた怖さに対しては、失礼かも知れないけど、よくできているとしか言えない。
かなり売れた小説なので、今更な感じも多いけど、僕みたいにまだ読んでいない人がいたら、早く読め!といいたい本です。