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U18日本代表、惜しくも準優勝。国際ルールと雨に負けたかなあ。

U18ベースボール世界選手権。

決勝の舞台は阪神甲子園球場。

雨の中、懸命に球場を守り30分遅れで試合は始まった。

日曜の午後6時からの緊急放送。

おそらくテレビ局の都合が大きかったと思うが、外野のコンディションが悪すぎた。

この中で試合をしなければならない選手はかわいそうだなあと思いながら見ていた。

 

あの雨の中、水はけがよい甲子園だから開催できたようなものだった。

 

日本の先発は、予選でアメリカを完封した仙台育英の佐藤。

立ち上がり不安定でランナーを出すが、センターオコエのスーパーファインプレーで1回を乗り切る。

 

アメリカのピッチャーはサウスポーの技巧派。

球速は最速140㎞もないんだけど、主審の判定に助けられ打てる気がしなかった。

何といってもストライクゾーンが広すぎる。

 

え!その低さを取るの?

とか、

え!!!その外を取るの???

とか。

 

3回表に先制を許す。

ランナー2塁で打たれたピッチャーゴロを押さえた、佐藤。

飛び出したランナーを刺すために3塁にボールを投げる。

雨で焦ったと思うような感じだった。

あまりにすぐに投げてしまったため、三塁へ暴投してしまう。

 

2塁ランナーはホームインしてしまう。

 

0対1。

 

なんとかそのあとを押さえたと思っていたら、ライト前に落ちる。

これも雨でぬかるんだ外野で守れなかった結果だった。

 

結局この2点目が決勝点になってしまった。

 

日本が反撃に移ると思われた5回。

2アウトからオコエがヒットで出る。

ところがその初球。牽制で刺される。

日本なら明らかなボークと言っていた。

これも国際ルール。

このアウトから盗塁ができなくなり、機動力が封印された。

 

もう勝負決まったなあと思っていたら、6回裏に奇跡を起こしそうになる。

 

フォアボールからバント失敗。

2塁打で、ワンアウト2.3塁。

 

ここでピッチャーが暴投。

だが、ボールはそんなに後ろに行かず。

バッターは、ランナーに止まれと手で制するが、3塁ランナーは突っ込みアウト。

 

2アウト3塁に。

 

ここで、2番バッター津田がしぶとくライト前にヒットを打つ。

 

なんと、1対2。

 

試合が分からなくなる。

3番勝俣と4番清宮がつなぎ、2アウト満塁。

 

ここでバッターは、平澤大河。

 

強いゴロが1塁を襲う。

ファンブルし、ヒットかと思っていたら、ボールを一塁に入ったピッチャーに。

タイミングはセーフと思ったらアウトだった。

 

このシーンが今日の一番のポイントだった。

 

唯一点が入りそうだった6回に1点しか取れなかったのが、敗因かと思う。

 

ただ、試合を素晴らしかった。

 

日本代表が一つになり王者アメリカに正々堂々と挑んだ試合だった。

 

調子がいまいちだった先発の佐藤。

その佐藤の変え時の配慮が最高だった監督。

 

普通、4回の投球の時に、変えると思ったけど、勝負よりこれからの佐藤というピッチャーの生き様を取ったように思った。

 

4回を押さえた、佐藤世那。

 

そのあとの5回を完璧に抑えた上野。

 

あと、一本が出たら優勝したかもしれないけど、これも野球かなあと思う。

 

でも、全勝で決勝まで来た日本代表。

 

決勝は、ホームなのに、判定はアゥエイのような感じで負けてしまったが、本当に頑張って面白い試合をした。

 

2年後にまた開催されるU18。

 

この悔しさを晴らすのが、唯一3年生以外で出た、清宮のすることだと思う。