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靖国_東條英機

東條英機と言えば、はっきり言って良い人と言うイメージはなかった。第2次世界大戦においては、山本五十六は良い、東條英機は悪いというイメージだった。東京裁判で裁かれた人の代表であり、日本が負けたのはこの人の無策のせいだぐらいの印象であった。 大本営発表と言うのがあった。戦前はいいことしか報道されていなくて悪いことは報道されないと言うものである。

いいこととは、勝った勝ったまた勝ったという日本不敗神話の大合奏で、負けたとか撤退とかは徹底的に報道されなかった。なんとアホな戦前の人達と思っていたが、今もそんなに変わっていない。

大東亜戦争の真実」東條由布子編という書籍がワックから出版させている。副題に東條英機宣誓供述書とあるように、東京裁判における東條英機の宣誓書である。この記述がすごい。太平洋戦争に突入せざるを得なかった事実が詳細に書かれているし、日本が東南アジアに対しその民族性を守るために何をしてきたかが書かれている。

この書籍は、一度発刊されたものの連合国から禁止になったものらしい。 アメリカを始めとした当時の列強による戦後政策により、いかに日本人に間違いが刷り込まれてきたかが分かる。 日本の戦前と軍隊が悪い悪いと刷り込まれた結果、「はんたーい、はんたーい、ぜったーい、はんたーい」と言う意味もない戦争反対論者がはびこり「軍隊なんかぜったーいはんたーい、軍隊があるから戦争がおこーる」という空想的平和論者が闊歩していた(今もいる)。

アメリカの言うことは全部正しいというアメリカ偏愛主義者や、靖国にA級戦犯がいるからだめーという人が大手を振るう時代になってしまった。

戦後60年、今もある意味報道規制されたことを意識もせず、東條英機は悪だ、東條英機が悪だからA級戦犯も駄目ということから逃れられていない。 こういう本が出ていることを、もっと大きく取り扱うべきだし、この本の歴史的価値は相当大きいと言うことをはっきりと言うべきだと思う。 一度読んでみることを進めます。