「パワーポイントの使用は控えた方がいい。特にプレゼン資料のカラーコピーは…」
最近、トヨタ自動車社内からだけでなく、系列会社、サプライヤー(部品会社)のあいだからでさえ、こんな会話が聞こえてくるようになった。事の発端は、何を隠そう5月8日の決算発表での渡辺捷昭社長の発言である。
パワーポイントシンドロームみたいな記事が昔あったような気がする。
何かと言うと、
ひとたびパワーポイントを憶えると、何でもかんでもパワポでやってしまう症候群と言うものである。
一度、パワポを憶えてしまうと、これは結構病みつきになる。自分がこうあって欲しいと思うことができてしまうからである。
それはそれは、直感的である。
文字だろうが絵だろうが自分が置きたいところに置きたいように置くことができる。
しかもサイズなんて自分次第。
自分次第の付けは何かと言うと、巨大なサイズ。
何で、このページ数で5mbもあるの?と言うぐらいすぐに巨大になる。
そして、パワポシンドロームのシンドロームたる所以は、ビュ〜ンビュ〜ンと動き回る動作。
いろんな動きができてしまうから、ビュ〜ンビュ〜ンと動き回らせてしまう。
かくなる僕も、ビュ〜ンビュ〜ンと動き回らせてプレゼンしたことがある。それほど、麻薬的にパワポは面白い。
麻薬的に面白いから、ええ加減にせえよ!ということになる。
資料と言うことで言うと、ワードにはもっと頑張ってもらいたい。パワポでできるような自由な装丁ができると、もっとみんなはワードを使う。ところが、こちらが予期せぬ動きをして、文字を追いやってしまうとか、イメージが遠くのかなたに飛んでしまうから、ワードを使わなくなる。ここに置いたなら何があっても動くな!と思っても、いきなり遠く1万光年先まで飛んでしまうから、ワードを使わなくなる。
そして、みんなはワードをあきらめてパワポで資料を作ってしまう。
それを、僕らは”パワポの陰謀”と呼ぶ。もしくは”パワポの嫉妬”と呼ぶ。
かくしてパワポは資料の王様になる。
その結果、巨大なファイルをローカルに持つことになる。
そして、それはローカルを飛び越えて、メールの世界を飛び回る。
その結果、ボクラのロータスノーツの中は、パワポファイルでいっぱいになり、システムから削除せよ!削除せよ!と毎日怒られるわけである。
パワポのファイルサイズはいい加減にしてもらいたい。
そして、ワードはもっとしっかりしてくれと言いたい。
そして、ロータスノーツは、返信するときもらったファイルは削除して返信してもらいたい(デフォルトで)。
そうすると、ボクの毎日はもう少し平和になる。