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雨がつく漢字のl由来

今日朝の電車から見た空は、恐ろしいほどに真っ黒く低かったのです。
電車から降り写真を取りました。


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雨。

昨日からの雨は台風が持ってきているようですが、雨にちなんだ話を。

雨がつく漢字。

雨冠の下に田んぼを書いて、「かみなり」

「雷」の中にある「田」は、昔の字では図のような形で書かれています。

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現在、「田」として書いている部分は「田」を3つ重ねた形の省略形です。

では、この三つの「田」が何を意味しているのかというと、大きく分けて、「なにかが積み重なっているようす」を表すという説と、「なにかが激しく活動しているようす」を表すという説があるみたいです。
雷は何度も激しい活動を続けるものということでできた漢字みたいです。


ゆき

「雨に彗(彗(すい)・(けい)とは、細いすすきのほうきを持つさま。)を合わせたもの」。万物を掃き清める雪の意味ということです。


くも

雲は形声文字文字です。
事物の類型を表す記号(意符)と発音を表す記号(音符)を組み合わせて新しい字を作る。形声によって作られた漢字を形声文字(けいせいもじ)という。

雲には、先に「うん」という呼び方がありました。うんを表す漢字として雨の字に音が「うん」である「云」を付けたのだと思われます。


しも

霜」は雨に下に相です。
「相」には「向き合う」の意味がありますので、霜柱がタテに並び立つ形から「しも」を表わすという由来と、「相」は「失う」の意味で、万物を枯らしてしまうことから「しも」の意味だとする解釈もあります。


零=ゼロです。

ゼロという概念はそんなに大昔からあるものではありません。
その概念を初めて考え出したのはインド人で、だいたい7世紀頃と言われています。それに対して漢字の零は紀元前から使われています。
と言うことは、零という漢字が作られた時と数字の「0」を表すようになってからとは意味が変わったということになります。
「零」の一番最初の意味は、「雨だれ」だったとされます。
それが、屋根から雨だれが「こぼれる」「したたる」という意味に発展し「こぼれたもの」「あまり」という意味でも使われるようになったようです。この「あまり」と言う意味が大事で、数字を割って整数で表せなかったものが「あまり」になり、「あまり」のものすごく小さなものが「0」ということになります。