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書評、テレビ界「バカのクラスター」を一掃せよ

家にいろ

検査は必要だ。何かをやれって言われたときに「できません」って言う人間って、一番使えない人間だ

全く安心できない。行動制限しなければだめだ

家にいることが一番大事だ。これが目的

 

等々、日本のワイドショーではこの手の自称専門家のコメンテーターの発言が連日行われた。

 

しかも、言っていることは一貫せず。

 

前言撤回どころか、前言を勝手に忘却して国民を煽る。

 

この本は、新型コロナウィルスの初期から、これまでの間、コメンテーターの発言がどれだけ変遷してきたかを考察しています。

 

また、この本は、リスクが何なのかをわかりやすく教えてくれます。

リスク=ペリルの生起確率×ペリルによる損害

 

ペリルとは、損害を引き起こす危機的な出来事

 

特定なペリルが起こって特定な損害が起こることをリスクシナリオと呼ぶ。

 

リスク管理は、リスク評価とそれに基づくリスク対応からなる。

 

リスク対応とは、リスク評価の結果と社会の意思に基づき対策を決める意思決定プロセスである。

  • ペリルの発生を完全に抑えるリスク回避 
  • ペリルの発生をコントロールして抑制すリスク低減
  • リスクの一部を受け入れるリスク分担
  • リスクをすべて受け入れる陸機保有

に分別される。

 

日本のマスコミが求めているのは、リスク回避と思われる。

リスクをゼロにするために、ひたすら家にいろと連発する。

 

東京都は、ここ最近、200人以上の感染者を出し続けているので、また自粛警察が声を大きくしていきそうですが、この本は今、読んでいく価値があると思います。

 

ある程度の感染者の増加は織り込んでいかなくてはいけないと思いますが、そうはいかないのでしょうね。

 

リスクゼロの思想は、何も解決しないと思うんですけどね。