今年のプロ野球は、セリーグでは阪神、パリーグでは西武が調子よく1位を行っている。
セリーグの阪神が首位と言うのが気になり、今は中日とそんなに離れていなくて(今日5月13日現在で2.5ゲーム差)、大きな声までにはなっていないけど、これがパリーグのように1位と2位のさが5.5ゲームぐらいになると、阪神は人気球団ゆえペナントレースの優勝っていったい何なの?と言う論議が起こると思われる。(ボクは阪神ファンです)
各リーグで1年間戦っている試合と、日本一を決める日本シリーズの位置づけを早く明確化する必要があると言うのは今までも言っている。
プロ野球をやっている人たちにとって、最終目標は日本一になることだと思う。そうであれば、全てのそれまでの試合は、そこに到達するまでの到達点にすぎない。メジャーリーグと言うのは、ボクが見ている限りでは、そこに凝縮されていて、ワイルドカードだろうがなんだろうが、ポストシーズンを戦う権利を得ることがまず重要であり、そこに到達することで選手みんなが喜ぶ。
それから、ポストシーズンを一つ一つあがることにより喜びを爆発させていく。
そういうものを見ているから、観客である僕たちは一緒に熱くなっていき、一緒の同じ到達点を目指そうと思う。
ところが、日本のプロ野球はそこが非常に曖昧になっていて、日本シリーズへの挑戦権を得るためのポストシーズンでジャイアンツを破ったドラゴンズの監督・落合は喜ぶこともせず淡々と終わった。
これは、セリーグの優勝チームは、1年間のシーズンで優勝したチームに与えられると言うことをうたってしまったから、仕方ないと言う局面もあるが、観客あってのプロスポーツという側面からすると、喜びを爆発させることことこそが重要なことだと思う。それをしないなら、スタジアムまで足を運んで見ている観客に失礼だと思し、それこそが、プロのスポーツマンだと思う。
今年のポストシーズンはどうなるか分からないが、どうかそのシーズンで優勝をしなかったチームが日本シリーズに勝ちあがったら、喜びを爆発させて欲しい。
そうすることが、見ている観客のためだし、ひいては日本シリーズの価値を高めることだと思う。
ということをいちいち書いてきたが、早くプロ野球の目標は日本シリーズで優勝することで、それまでの試合は全てそのための挑戦権を得るためのものと言うように簡単な図式にしてもらいたいと思う。そうでなかったら、即座に日本シリーズ以外のポストシリーズはやめた方が良い。
リーグの優勝は優勝。それ以上のものは違うという図式をそれでも狙うなら、ヨーロッパのサッカーを勉強してやればいいと思う。