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iPhoneのサイトを作るって言うけど、どうして作ろうとするの?(後編)

そんなこと言っても、PCサイトはフラッシュ対応が大流行なので、それが見られないブラウザはどうなのかなあとも思いますが。

仕方ないからフラッシュを使っているサイトでは、どうしたらiPhone対応できるかを考えることになります。

とすると、ええい、いろいろ考えるよりiPhoneが見にきたときに、それ専用のサイトを作ってしまえということになります。


iPhoneの液晶ディスプレイは 320 x 480です。

このサイズ用にWebサイトを作ることになります。作った後にどうするかと言うと、iPhoneに積まれたSafariが着たときのユーザーエージェントを認識して、iPhoneのサイトに仕向けてしまうと言うことです。

Safari用のサイトを作る方法はこちらに詳しく書かれています。

iPhone 3G用のWebページを作る

iPhoneのユーザーエージェントは以下のようです。

Mozilla/5.0 (iPhone; U; CPU iPhone OS 2_0 like Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/525.18.1 (KHTML, like Gecko) Version/3.1.1 Mobile/5A345 Safari/525.20

最近、iPhoneはバージョンアップされていますので、「iPhone OS 2_0」ここらあたりが変わっているかもしれません。
 

こうして、iPhone用のサイトを専用に作ると言いましたが、PCサイトをiPhone専用に作ると言うことは、そりゃそうだろけど大変です。PCサイトと言うのは、結構膨大なページ数があります。1000ページを超えるなんて普通です。この1000ページというのは何年もかけて作ったページですから一日一日に作るページなんてたいしたことはありませんが集まった1000ページを一気に作り替えるなんて相当に大変です。そして、最初に構築するときのページ数も大変なことですが、それからの変更などがあったときの運営作業が思いっきり2倍になります。

それを何か楽にできないかと思います。

何か優しい方法はないか?

すると、こういうページがありました。

楽してiPhone対応サイトを仕立てる方法



CSSiPhone用のサイトを作ってしまおうと言うことらしいですね。
しかし、この説明見たけど、半分も分かりません。CSSでやってみたらどの程度簡単でiPhone用にできるのかがまだ分かりません。

じゃあ、考えるよりも試してみたらとなります。


ただし、試すこともいいですが、その前にiPhoneが日本という市場でどうなっていくのかは予想をしていくべきです。

【クローズアップ】どうなる スマートフォン戦線異常あり


と言う記事も出ています。

この記事によると、

日本では100万台売れる−との予測もあったアイフォーンに、もはや当初の勢いはない。アップルとソフトバンクは販売実績を極秘にしているが、通信業界に詳しいUBS証券の乾牧夫シニアアナリストは「20万台前後で止まっている感がある」と推測。年内販売は控えめに35万台程度と見積もっていたが、それにも及ばない情勢という。

と言うことだそうです。

iPhoneに対するネガティブキャンペーンだというネットの声もありますので、こういう見方もあるんだなあととどめるレベルかも知れません、今は。

携帯の売れ筋ランキングがありますので、そのデータです。

これが本当の売れ筋だ!全国の量販店のPOSデータを集計より(9月5日〜9月11日)

1位:P906i シェア4.9%
2位:N906iu シェア4.1%
3位:W62SH シェア3.8%
4位:SH906i
5位:N706i
5位:W61P
7位:W61T
8位:W62S
9位:P706iu
10位:AQUOSケータイ シェア2.3%

iPhoneは14位にiPhone 3G 16GBが入っています。

在庫がどうなのかが分からないので、この数字自体どうか分かりませんが、在庫があるとしたら発売当初の勢いは確かになくなっているのかなあと思います。

売れ行きは大事ですが、iPhoenがどの程度サイトを見にきているのかというのが気になりますね。


「iPhone 3G」の発売で、iPhoneのウェブ閲覧シェアが急増


これはアメリカの話ですが、

ウェブ分析企業のNet Applicationsが収集した数字をみると、iPhone 3G発売前の2008年6月、ウェブ閲覧に使われるOSを検出し測定されたiPhoneのOSとしてのシェアは0.16%で、7月はそれが0.19%だった。9月1日現在の数字ではこれが0.3%と、1カ月で58%上昇している。

だそうです。

伸びてはいますが、もともとのシェアが小さいから伸び率が大きくなるだけで、たかだか0.3%でしかありません。

そして、日本のiPhoneユーザについてはこういう結果が出ています。

iPhoneユーザーは新しモノ好き、67%がほかのケータイと併用--インプレス調査


つまり、マーケティングの世界では、iPhoneユーザーはアーリーアダプターでしかありません。また、その約7割が他の携帯と併用していると言うことは、携帯として使っていないことになるのではないかなあと思います。

自分がWebサイトのオーナーとか関係者であったら、今はまだiPhone専用のサイトは作るべきではないのではないかと思います。

新しもの好きと言うことは、言葉を変えると「オタク」です。その「オタク」用にサイトを作るのは、よほど余裕がないならやるべきではありません。

そして、iPhoneユーザの7割が他の携帯を使っていることは、もっと重要です。その7割の人は純正な携帯サイトを見る逃げ道があります。

逃げ道と書きましたが、Webサイト閲覧のほとんどは携帯でやっていて、一部のサイトをiPhoneで見ているかも知れないのです。


このiPhone専用サイトを作ろう!という変な盛り上がり(?)ですが、数年前の「Second Life」狂奏曲に似ていると思うのはボクだけでしょうか?

iPhoneSecondLifeより未来は明るいかなあとは思いますが、それにしてもまだまだ早いです。

PDA今で言うとスマートフォン使いのボクが言いますが、こういうものを使っている人は、そりゃ対応してもらいたいという気持ちもありますが、絶対にそれ専用にサイトを作ってもらおうとは思ってはいません。

ちょっと、ひねくれているところもあったりするので、
何か制限があるから面白いのです。
その制限をかいくぐろうとするから面白いのです。

新しもの好きは、少しのことでは不満は言わなかったりするのです。
そして、不具合を見つけるのが楽しかったりする自虐的だったりもします・・・・


iPhoneのサイトを作るって言うけど、どうして作ろうとするの?(前編)


iPhoneって結構楽しかったが、auって頑張っているんだなあと言う件
悪魔なジョブズと神のジョブズ
iPhoneの6つの疑問を自分で調べてみた
iPhoneは、980円+5,985円+315円=7,280円+960円


Apple Store(Japan)